最終話「病気が教えてくれていること」


前回のお話、

「うつを繰り返さないために」

いかがでしたか?


インナーチャイルドを癒せれば

人の目を気にせず

楽に生きられるようになるので

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

自分ひとりでは難しいという方は

僕が各地で開催している坐禅会や

 

ホメオパシー健康相談会をぜひご利用ください。


さて、

 

いよいよ最後のお話

「病気が教えてくれていること」です。


これまで僕がうつになってしまった原因、

抑えてきた感情をレメディーの力を借りて開放したこと、

そして

 

インナーチャイルド癒やしで

 

自分を苦しめ続け、うつにまで自分を追い込んでしまった、

「人に認められる人間にならなくてはならない」

 

という価値観を解消できたことについてお話しました。

 


その経験から、僕なりに

人が病気になることの意味について

気づいたことがあり、それについてお話しすることで

この「うつから抜け出す7つのお話」の最後としたいと思います。

 


うつという病気を経験してわかったことは、

<<人は本来の自分を生きていないと病気になる>>

ということです。

 


たとえ近しい親であっても、

 

パートナーであっても

自分以外の誰かに認められるために

 

無理して良い自分でいようとしたり、

 


人の顔色を伺ったりしていると、



自分を隠して、無理したり、我慢したりして生きることが普通になり、

次第に自分の正直な気持ちさえもわからなくなり、

何だか楽しくなく、

 

むなしく、

 

気分が落ち込み、

元気がなくなり、

いろいろな病気に罹りやすくなります。





私たちの心と体は、

自分らしく生きていないとき、

病原体などの力を借りて

あえて病気になり、

不自然な生き方(無理)をしていることを教えてくれる

のではないかと思っています。




つまり病気は、

<<生き方を変えなくてはならない>>

ことを教えてくれていて


ある意味では、

自分らしい生き方を取り戻す

チャンスともいえます。



うつについて言えば、

自分の限界を超えてまで、

がんばってしまった結果、

 


心も体も、

もうこれ以上続けられませんと

ストライキを起こしている状態です。

 

うつになってしまった人たちは

がんばりすぎたのです。


これ以上してはいけないところまで、

がんばってしまったので、



これ以上続けると

本当に壊れてしまうので、

あなたの魂がわざと体を動けなくして

強制的に休ませてくれているのです。



僕がうつから抜け出せた

本当の理由は、

このことに気づき、

生き方を変える決心をしたからだと

思います。



それまでの自分は

苦しくても耐えることが

強さだと思っていました。

耐えて、

耐えて、

がんばり続ければ、

いつか報われる。



苦しみを乗り越えた先には

幸せな未来が待っている

そう信じて生きていました。


泣き言なんていってる暇は無い

 


だれも自分のことで精一杯、

助けなんてない、

 

人の足を引っ張ってはいけない、

 

人に迷惑を掛けてはいけない。

 



独りで全部できなくてはいけない、

 

独りで生きて行くんだ

そういう誓いを心にもって

 

生きていました。

 


けれど

そんな生き方は

 

ただ苦しいばかりでした。


失恋、

親友の死、

母の脳梗塞、

自分の夢が叶えられない失望、

そして父の死



その後、


うつになって



もうこれ以上

つらいことはない、

自分はもう十分に苦しんだと

心のそこから思いました。



もう泣いてもいい

弱音を吐いていい

怖がっていい

独りで戦わなくていい

逃げてもいい

途中で投げ出したっていい

何もかも自分で出来なくていい

人に迷惑かけたっていい

手伝ってもらえばいい

助けを求めたらいい

と、

もう自分を責めるのは辞め

ダメな自分も

弱い自分も

 

そのまま受け入れたのです。

 

お釈迦さまの言葉に

 

 

 

「たとえわずかであっても自分の得たこと、成したことを軽んずるな」

 

という教えがあります。



まだ得ていないもの、

 

果たせていないことばかりを追って生きていては

 

自分を肯定出来ず

 

幸せも満足も感じられません。

 

 

そのような生き方をしている限り

 

たとえ成りたい自分になれたとしても、


その時には次の得られていないものを追って

 

それまでと同じように満たされないままでしょう。

 

 


そうではなく

 

視点を未来ではなく、今まで

 

そして足元に向けてください。

 


今までに

 

自分なりに出来たこと、得たものがあるはずです。

 

 

それは当たり前のことではないのです。

 

 

得られたありがたさ、

 

自分の努力に

 

目を向け、

 

よく頑張ったと自分を労ってください。



そうすれば

 

何かあらたに得る必要も、

 

より良い環境をえる必要もなく


今そのままで、すぐに幸せになれます。

 



出来ていないこと、

 

得られていないことを追って、

 

自分に厳しくするやり方は

 

これまで十分してこられたはずです。

 


だから、

 

残りの人生は

 

自分のダメなところも、出来ないところも含めて

 

自分なりによく頑張っていると認めることに

 

時間をつかってください。

 

それがうつから抜け出す一番の方法だと思います。

 


吾唯足知


「うつから抜け出す7つのお話」完